ACT Day 12

High Camp to Thorong La to Muktinath 10hrs

まだ星空の中始まる1日。Sianも私もほとんど寝てない。4時半ごろから山小屋はラッシュアワー。実は2時にトイレに起きたときに、もうすでに出発する人もいた。イカれてるとしか思えない。

どんどん一つ下のキャンプThorong Phediから人が上がってくる。一体みなさん何時起きだったんだろう。

レッカーは何人いただろう。45部屋あったと言うので、100人近くいたのではないかと思う。スタッフ4人で裁く朝ご飯。私は5時にお弁当をお願いしていたが、結局5時半まで待つことに。

ロッジオーナーさんがまたお茶をおごってくれる。これは気に入られたに間違いない。のんびり朝ご飯を食べていた。チベット人みたいなヒンズー教信者みたいなアメリカ人と時間を過ごしながら、オムレツサンドを待つ。バークレー大学で博士号を取っている。チベット仏教について。ちょっと詳細は忘れたが、かなりマニアックなトピックだった。アメリカでの職業はレンジャーだそう。ずっしりしたオーラでおもろいやつだった。

タロングラーまでの道のりは一言で言うと寒い。1時間位寒い中。人はそれなりに多い。

歩いてやっとお日様が山の反対側から姿を表す。その瞬間太陽のありがたさを思い出す。それでも寒い。呼吸も苦しい。2時間歩いたところで、ロッジオーナーのド波さんが何トレッカーを乗せて通りすぎる。

「荷物乗せて行こうか?」

「大丈夫です。ありがとう。」

30分後に上から馬と一緒に戻ってくる。

朝ご飯の最中の私の話し相手になってくれる。

どこをどうしたらここまで気に入られてしまったのだろう。きっと同じ年位なんだとは思う。

そういえば、ハイキャンプのスタッフは全て男性だった。理由を聞いてみると、女の人が住むには寒すぎるからだと言うこと。

確かに毎日あそこまで寒い中いたら、女性ホルモンの調子は狂うだろう。

標高を上げる旅。標高5416m。ここが今回で1番標高が高い場所。実は人生2回目。ヒマラヤは毎年数センチ高くなり続けていると言うことも聞くので、今回が人生で1番標高を上げたと言っても間違いではないだろう。

順番を待ってからのやっと看板で写真を撮ることができた。さすがピークシーズン。確か10年前は5月に来て、他に自分の写真を撮ってくれる人もいなくて、何回もタイマーでデジカメを取り直したのを思い出す。

もっと上でゆっくりしたい気持ちは山々だが、人間寒さだけには負ける。たいした冬の装備もしていなく、手は冷たいし、息は苦しいし、手は冷たいし。なんとここにお茶屋さんはある。

紅茶ブラックティーが1番安くて300ルピー。ボロ儲けだろう。1000ルピーと言われても払っていたかもしれない。紅茶は暑いが全く暖まらない。トイレだけが近くなる。

あぁ、ここからは下山しかない。ちょっぴり悲しい。いや、ちょっぴりどころではない。

ここからの楽しみはもう一つしかない。そう。あの山が私を待ってる。

Sianと一緒にゆっくり下り始める。

今回の旅行の目的は、標高を上げることだと言ってきたが、実はもう一つあったのだ。10年前に一目惚れした山と再会することであった。Dhaulagiri 標高8167m

山にここまで心を打たれたのは初めてだった。男前でかっこいい。

今で言う推しになるのか。

峠から今日の目的地の目クティナートまでは、1000メーター以上標高を下げる。

まだかまだかと、彼が姿を表してくれるのを下りながら、待つ。

やっとその瞬間が来た!

ザックを置いてピークを見つめる。おとなしく涙を流す。

するとそこにSianちゃんが降りてきた。Dhaulagiriとの10年ぶりの再会の瞬間だと伝えようとするが、感情が混み上がってきて号泣。

感情MAX高ぶり中。

ただでさえ標高でやられていて浮腫んでいる顔がひどい状態になる。

Sianにはむしろそっちの方を心配される。

Dhaulagiri my love勺

急いでないし、ここで昼寝。

どこかでSianちゃんのは逸れて一人でMuktinathに着く。

何軒かホテルに聞いたが大体1500ルピーでどこもピークシーズンのお値段だから3限目で諦めて部屋を決める。

頭痛と疲れでシャワーを浴びた後は晩飯まで爆睡。ダルバート食べた後も寝て次の日に備える。

大変な1日だった。

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