デリーでの目的はただひとつ。長年お世話になっている笛の先生に会うこと。グルジ。師匠のことをインドではそう呼ぶ。
飛行機でデリーに到着する。インドは8年ぶりぐらいかな。昔住んでいたこともあって期待とドキドキ感が混ざった様な複雑な気分。
10何年前に作ったデリー地下鉄用のプリペイドカード。何と今だに残高が残っていて引き続き普通に使えた。感激。地下鉄で街まで出る。
ニューデリー駅。ずいぶん新しくなって綺麗になっている。インドも変わっていくんだな。日本だけか、変わらないのは。
1泊目はホテル街があるパハルガンジに泊まる。ちょうど明日帰国する北海道の友達と合流して夜ご飯を食べる。
久しぶりの南インド料理。ドーサ、イドリ、サンバル、ポンガル、ウプマ、ヴァラ、などなど。上手い。
次の日は昼間からグルジの家に行くことに。8年ぶりだし最近連絡取っていなかったからドキドキする。
手土産に高級お菓子(ミタイ)のカジューカトリを1キロ買っている。カシューナッツと砂糖とギーで出来たスイーツだ。
グルジはちょうどレッスン中で3人の生徒に囲まれていた。私が来るとそれを中断して雑談に入って行った。
8年ぶりなのに何だか先週会ったかの様な接し方でそれも不思議な感じ。
日本からのお土産のオタマトーンデラックスを手にして、一瞬ではあったが、真剣に向き合ってくれている。嬉しい。
グルジの奥さん、私はマミジと呼んでいる。いつもお腹を満たさないことには帰らせてもらえない。絶対ご飯を与えてくれる存在。マミジありがとう。
フルート製造者スバースを訪ねてそこから2泊は彼の家でお世話になることになる。
スバースとは20年以上の付き合い。今となっては25人の授業員を抱える全国的に有名なフルートメーカーだが昔は全然そんなことなかった。一人で自宅でコツコツ研究をしながら作っていたスバースを私はしている。だからことこんな姿を見るとその裏の努力が見えて嬉しい。
フルートのブランド名は奥さんプナムさんの名前を取ってPunam Flutes。
一本ぐらい買わないではいられない。
大量の原料。最近はインドネシアから購入し始めたとか。
関係ないけど、猿が多い道端。
ディワリ祭りの前日は工場のお祈りの日で朝8時から全員集合してプジャをする。祭司さんを呼んでお教を読んでもらう。
私のPunam Flutesのバックを見て地下鉄で声をかけられたら。彼らもPunam Flutesの笛を求めに遠くからデリーにやって来たらしい。へー本当に有名になったんだね、スバース。すごいわ。
貴重なグルジとのツーショットです。グルジの音はやっぱりすごかった。またインド音楽の世界に引き戻される1日。
写真を撮ってくれたのはMohan.。23歳ですでににたくさんコンサートをやっている弟弟子。昨日ドバイから戻って来たらしい。先生の家族以外では一番弟子に当たる存在。
自分へのお土産としてメンディー、手のヘナをやってもらう。結構高い。
ディワリ祭りで玄関先にランゴリを作るRimaちゃん。グルジの息子のリシャブの娘、フランス人とのハーフ。奥さんのジェン。
長男の息子も加わった家族写真。
子供達は大きくなっていたり、初めて会ったりしたけど、グルジや兄妹達は相変わらずで普通に接してくれて何だか受け入れられている感じが心地よい。いつのまにか切り離せない存在になっていたんだなと実感する1日だった。
近くの昔お世話になった家族にも挨拶しに行けて充実したデリー滞在だった。
行くところ行くところでご飯を出してもらって、気づいたらレストランで食べたのは初日の南インド料理のみだった。他はどこかの家でご馳走になった。
短かったデリーの滞在。ディワリの夜に出発した。周りはクラッカー(音だけの花火)の音でいっぱい。飛行場まで聞こえた。
空からディワリの灯りを楽しみながら帰国。
インドにまた戻るだろう。
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