ACT Day 15

Kagbeni to Jomson 10hrs

今日は初めて身と危険を感じた。写真なんか撮っている余裕は無かった。

朝4時20分にスタート。まだ暗かった。この地域は決まって毎日11時以降は強風が来るのでそれまでにある程度Jomsonに近づいていないという計算。

Jomsonまでは舗装れた道を歩けば3、4時間で着くはずだがあえて誰も行かなそうな山からのルートを選択する。1500m登って1400m降る15kmのルート。大変だけどできるでしょうという判断。

まずはこの上にある小屋を目指す。10年前も小屋までは行ったことがあった。

iphoneの性能がよくて明るく見えるが実際は真っ暗でヘッドライトの灯が頼り。

代替ルートの印が付いているところから登り始める。

朝から曇り。この辺からDhaulagiriが見えるはずなのになーとアプリで確認する。

すると次の瞬間ちらりと姿を見せてくれる。

ダウラちゃんありがとう。

すぐまた雲の中に消える。

小屋までは登るだが分かりやすい道。

中はひどい状態。ここで夜を過ごそうという計画もあったが辞めといてよかった。

小屋からはGPSを頼りにして進んだら、何と道は無くていつのまにかロッククライミングみたいになっていました。もう進めないから戻ろうとすると、背中に10kg背負っててひっくり返ったら絶対落ちる!足場を確保しようとすると石が崩れ落ちるし、これ、踏み外したら死ぬやつじゃねぇ?といきなり危機感が襲って来る。

30分苦戦してようやく小屋のところまで戻る。緊張感マックスで朝から体力消耗する。

GPSは無視して尾根を歩くことにする。

Dhaulagiriを見つめながら朝ごはん。

尾根は安全。気分復活。

そんなにゆっくりしている場合ではない。強風が来る11時までに山から降りていたい。時間との戦い。

鷲がたくさんいる。風に上手く乗って飛んでいる。

Nirgiriもカッコ良い。

そしてまた段々道なき道になって来る。ヤギの道をさまよう。

ずっとこんな感じでズルズル落ちたり石が入ったりで疲れる。どうにか向こうの道に出たい。

まだ先は長い。どうやったら向こうの道まで辿り着けるか。まずはこの斜面をクリアしなければ。

やっと村が出て来たけどここからも道が無くなり必死な思いをすることになる。

風が強くなって来てこれを撮っている時も何回も携帯が倒される。

やっと村に着く。まだ全然Jomsonではない。ここから3時間と言われる。ちょうど11時だ。全然間に合わない。

何だかこの村の真ん中にはいい感じの池が出来ている。

Jonmsonはあの丘の向こうだと言われる。全然まだ遠い。

休憩してたら荷物運びのロバが通る。ちょっと人がいて安心する。

ここで日本に仕事のLINE電話をする。かなり電波が良くて普通に会話が出来たことに驚く。どういうこと?理解出来ない。

その1時間後に分かった。これのおかげではないかと。

色んな電波発信してそう。

やっと見えた遠くのJomson。しかしここからも道という道はない。

昔の看板のようだが矢印の先は大きな溝になっていて道はもうない。Jomsonまで2時間と書いてある。道があっての2時間だから道がなかったらどれだけかかるんだろうか。気がお得なる。

今度はあと20分と書いてある。ここからの道となくなっていた。

結構3時ごろジョムソンに着いて明日のバス券を購入する。明日の朝Tatopaniまでバスで行くことに。

ホテルに着いたのは3時半。何回も転んで膝はガタガタ。明日はきっとムチウチになるだろう。

怪我なく降りて来れてやよかった。

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